図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

「母毒殺未遂少女まとめ」に怒りを感じる。

一昨日このダイアリーにて紹介した、女子高生の母毒殺未遂事件だが、その事件のまとめサイトができたらしい。率直に言うと、私はこのサイトを見たとき、怒りを感じた。毒殺未遂という重罪を犯したとはいえ、相手は十代の女子高生である。彼女の書いたブログを、サーチをかけてまで詮索するのは、果たして正しいことなのだろうか?
もちろん、私も彼女について記事を書いた以上、まとめサイトの管理人と同罪であることは否定できない。また、このような感情は、動物の肉を食べておきながら動物の死を哀れむような、健全な精神をもとうとする欺瞞なのかもしれない。しかし、ネット中の人々が一人の少女をよってたかって分析・非難するのは、どうしても私には正しいこととは思えない。それが彼女の犯した罪の重さで弁明されるのなら、私たちにその罰を与える権利があるのかということを問いたい。また、罰を与えることが建設的な行為であるかということも。
特に危険視しているのはこの事件がネット上で「祭り」化することである。もうなっているのかもしれないが、そうなれば身元の割り出しなど、真にプライバシーに触れる行為を行う者がいるかもしれない。動きは止まらなくなってくる。
様々な動物を実験台に使ったことを非難する者がいるが、その行為に対して彼女が冷静であったことと判断するのは憶測にしかならない。彼女が何故自らタリウムを飲んで自殺しようとしたのか、これもまた憶測にしかならないだろうが、少女について言及した者は考える必要があるだろう。
まとめ行為が正しいか正しくないか、いずれにしろ私は「祭り」に参加するつもりはないので、このダイアリーでの母毒殺未遂事件への言及記事は今後一切書かないことにする。それが私なりの情報発信マナーであると考えているからだ。