図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

ブログ論メモ1:ブログと自意識

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以上の記事はどれも「ブログを書くこと」と「自意識(もしくは自分自身に対する評価)」の問題を取り扱っています。
自分のブログは結局自己満足で、誰からも読まれないのではないか、という悩みはどんなブロガーでも1度は考えてしまうことでしょう。どんなに「どうせチラシの裏ですよ」と開き直ったとしても、公開している以上誰かに読まれたいという欲求はなかなか消えないものです。
ブログが読まれる・読まれない、ということは些細な問題のように思える。しかしブログは日記的側面もあり、ブログの文章は自己表現に繋がりやすい。実は、ブログが読まれるかという問題は「自分は価値のある人間か」という自意識に日常的に関わっていく問題なのではないかと思います。他者の反応から自分像を形成するという心理を「鏡像効果」というそうですが、ブログはその「鏡」になりやすいメディアなのかもしれません。それ故にブログにおける「自分語り」がどう評価されるのかはブロガーとしては死活問題になりかねない。

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個人的には、ブログと自分とを直接関連づけるのは危険と考えていて、ブログを書くことと自己表現は分けて考えたほうがいいと思っています。しかし、自分自身ブログとのどのように距離をとればいいのかは、分かっていません。例えばid:sirouto2さんの「ブログに期待されたいブロガーの喜劇 - 萌え理論ブログ」で書かれているように、ブログを着ぐるみとして考える、という方法のようにブログから浮かび上がってくる自分像を意図的に切り離す工夫が必要なのかも知れません。