図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

ブログを続けて感じてきたのは、孤独だった

図書館情報学を学ぶ」を立ち上げて、早二年が経過した。ブログを通じて、様々な人と知り合って図書館についての議論を交わすことができた。オフ会にも参加した。最近では、200usersを超えるはてブが付けられるという事件にも遭遇して、自分としてはブロガーとして一周を走りきったと思う。
ブロガーとしての自分を振り返ってみて感じたのは、意外にも「孤独」だった。もちろん、図書館系ブロガーの人々とはリアルでもネットでも頻繁に交流している。けれども、自分は何を目指して書くべきなのかを教えてくれる人はいなかった。ブログは「自由に書けるメディア」なのだから当たり前だ。これは自分で解決する問題なのだ。
以前、ARGカフェの質疑応答で、「ブロガーは、作者と編集者の一人二役を演じなければいけない」という趣旨の発言をしたことがある。本を書くときには、必ず編集者が作者について、あれこれアドバイスを与えてくれる。しかし、ブロガーには編集者が付かない。だから、ブログのテーマや用いるネタ、文章の言い回しといった編集方針は、自ら設定していかなければならない。時折起きる炎上現象を見てみれば、この作業がいかに大変であるかが分かる。
テーマを「図書館情報学」に固定していても、自分が何を書くべきなのか、目標が定まらない感覚がいつもした。記事を書くたびに、「図書館情報学について何も語ってないなあ」という思いが浮かび上がってくる。他の方々もこういう焦燥感を感じているのだろうか、それとも、自分だけ?自由に書ける、気軽に書けるということが、自分を追い込み続けてきたと思う。
これからも自分はブロガーとして孤独であり続けるだろうけれども、二年の運営を通して少しは冷静に自分を見つめられるようにはなってきたと思う。図書館情報学を語る人間として、また「図書館情報学を学ぶ」の編集者として、しっかり生き続けていきたい。

ノートを振り返る

気まぐれに昔のノートを読み返してみる。2006年から2007年頃に記録したもので、本の抜き書きやWebインターフェースのアイデアを絵入りで書いている。驚いたのは、最近本を読んで面白いと思ったことと同じ内容が既に書評としてメモしていたこと。別の本で読んだことを忘れていたのだ。自分がいかに読書で得た知識を活用していないかを痛感させられた。その他、忘れていたアイデアなどが書き込まれていて非常に面白かった。
たまに自分のブログも読み返すことがあるのだけど、ノートを読み返すほどの面白みはあまり無い。これは公開でも非公開でも大差は無い。ノートによる表現と、ブログによる表現には異なりがあるようだ。今思いつく違いとしては以下の点が挙げられる。

  • ブログは線形的に文章を打ち込むことしかできない
  • ノートはパラパラとページをめくることができる
  • キーボードに比べてペンは手の運動が複雑で刺激が多い
  • 新しいノートの作成がブログよりも遙かに手軽
  • 好きな体勢で書くことが出来る

ブログにも他人からのフィードバックを得やすいという利点があるので、どちらが優秀な記録ツールかは比べられない。本質的に役割が異なるのだと思う。双方を活用することで相互補完のような作用が起こるかもしれない。
またアイデアノートを書く習慣を再開しようか。

マイクロフィルムは誰に使われているのか

上の記事で「マイクロフィルムを知っている人はほとんどいない」という種の発言をしたところ、コメントやトラックバック等で多くの方に「誰でも知っている」「卒業研究で誰もが使う」というツッコミをいただきました。
思慮の浅い発言だと反省している一方で、では具体的にどのような分野でよく使われているのか、興味が湧いてきました。卒業研究で使うとは言っても、情報科学の分野で使われているとは想像し難いので、分野によって利用状況は違うのではないかと思うのです。
ということで、以下の質問を人力検索はてなに投稿してみました。

質問紙調査としてはダメダメだと思いますが、マイクロフィルムをよく使っている方は回答頂ければと思います。