図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

「図書館情報学を学ぶ」の目標

学問とは現象の捉え方である

学問を学ぶということは公式や理論を単純に覚えることではなく、物事の捉え方を学ぶということであると私は思っています。
数学にしても文学にしても社会学にしても、ある現象をどう分析して論理的に説明できるかということが共通の課題となっています。その捉え方さえ明確であれば既存の法則や理論はいずれ導き出すことができる、公式を利用するか独自に導き出すかは単に時間の問題であるといえます。
逆に、公式から捉え方を導き出すのは本質的に難しい。それはフェルマーの最終定理の例を見れば分かると思います。フェルマーの証明の過程が遺されていれば、何世紀もかけて無数の人々が証明を行う必要はなかった。
重要なのは理論や公式を導き出した過程なのだと思います。

図書館情報学を学ぶとはどういうことか

図書館情報学は文系理系を問わず様々な学問と関わりのある学際的な学問領域です。『図書館・情報学研究入門』の目次にはカルチュラル・スタディーズ言語学、教育、図書館行政などなど、「情報」をキーワードとして様々な学問領域との関係が紹介されています。
しかし、これらの学問をそれぞれ学んだとしても図書館情報学を学んだことにはならないでしょう。研究対象を、図書館情報学はどう捉えるのかを知らなければそれは図書館情報学ではなくて個別の学問を学んだことにしかならない。
図書館情報学を学ぶ者の課題は、あまり明確に示されていないこの「捉え方」を独自に考えて表現できるようにしなくてはならないことだと考えています。

本ブログの目標

本ブログ「図書館情報学を学ぶ」では、国宮塔司が知ったこと・体験したことを記録・分析することを通じて、図書館情報学独自の捉え方を解き明かしていくことを目標としています。今のところはまだ日記の域を出ていないのですが、今後は図書館や図書館情報学に関心を持っている方の役に立てるようなブログにしていきたいと考えています。
具体的には、「標識がすべてを支えている」のように、ある話題を材料として図書館情報学とは何かを自分なりに説明していくような記事を今後中心的に書いていくつもりです。日記的な内容や趣味に関する事柄は、本ブログでは封印し、別のブログなどで書くことにします。

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