図書館情報学を学ぶ

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数学

最近、微分積分の数学的意義がやっと理解できるようになった。数3を学んだ高校生だったら理解できるような低いレベルの話なのかもしれないが、数学が不得意な私にとっては大変嬉しい。
もともと私は文系人間で、数学の受験勉強など全くしなかったくせに、大学に入学してから基礎数学の講義を受講し続けている。何故かといえば、数学の論理の美しさに憧れを持っていたからだ。といっても、その論理を語れるほど数学をわかってはいないのだけれども。
数、と聞くと私はピタゴラスを思い浮かべる。それは数を生み出した人物だからというよりも、数というものの美学を生活に反映させていた人物だからである。余り知られていないようだが、音の階調を最初に思いついたのはピタゴラスである。ピタゴラスは、日常、ピンと張りつめた一本の弦の下に駒を置き、それを移動させて音の変化を楽しんでいたという。そこからピタゴラス律という、史上最初の音階が誕生した。
ピタゴラスは正に音を感性でもって微分したのである。
数学と聞くと非人間的な学問だと思われる人が多いかもしれないが、このとおり、数学の歴史を紐解くと、そこには感性というものが非常に重要な関わりを持つ。そしてそのことが私の憧れの要因となっているのである。