図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

Twitterとブログと電子書籍のはざまで

Twitter電子書籍などさまざまな情報発信手段が出てきています。ブログは情報発信ツールとして、今後どのようになっていくのでしょうか。
Twitterがブロガーの間に広まり始めたころ、「Twitterのせいでブログの更新が滞った」という声をよく聞きました。実際、私もTwitterを本格的に更新するようになってからブログの更新ペースは落ちました。しかし、当時はあまり心配することはありませんでした。Twitterの「つぶやき」の中で言えることは限られており、自分の書きたいことはやはりブログで書いたほうが分かりやすいと考えていたからです。
しかし、パブーのように手軽に電子書籍を出版できる環境が登場してから、その考えが変わりました。つまり、自分が表現したいことをブログで書く必然性がわからなくなったのです。
ブログを書く目的は人によって多様だと思いますが、自分の場合は「自分なりの図書館観」を表現して、他人から意見を頂くことを目的としていました。そういう観点からすると、ブログは「帯に短したすきに長し」なメディアだと感じていました。1つの記事が独立して読まれるのではなくて、「図書館情報学を学ぶ」という全体を意識して記事を読ませるようなスタイルが実現できたらと思っていたわけです。
電子書籍はまさにその理想のスタイルに一歩近づいたメディアのように感じます。もしかしたら、自分はブログで記事を書くよりも、ある程度書きためて電子書籍として発表するほうが向いているのかもしれません。もし電子書籍端末などに読者とのコミュニケーションができる要素が増えていけば、今後ブログをやめて電子書籍に切り替える可能性はあります。
もちろん、Gigazineやコピペブログといった速報性が重要なニュースサイト型ブログはこれからもブログの形態で情報発信していったほうがいいでしょう。ただ、その他のタイプのブロガーはもしかしたら今後別のメディアで情報発信を行うようになるかもしれません。単に日記かコミュニケーションツールとして使っていたブロガーはTwitterに、私のようにある程度体系的に何かを語りたいブロガーは電子書籍に流れていくかもしれません。
あるメッセージを伝えるために、多様化していく情報発信ツールのどれを手に取るべきか。手段が増えるのは嬉しいことではありますが、現ブロガーにとっては今後ますます悩ましい状況になっていくでしょうね。