図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

ブログを続けて感じてきたのは、孤独だった

図書館情報学を学ぶ」を立ち上げて、早二年が経過した。ブログを通じて、様々な人と知り合って図書館についての議論を交わすことができた。オフ会にも参加した。最近では、200usersを超えるはてブが付けられるという事件にも遭遇して、自分としてはブロガーとして一周を走りきったと思う。
ブロガーとしての自分を振り返ってみて感じたのは、意外にも「孤独」だった。もちろん、図書館系ブロガーの人々とはリアルでもネットでも頻繁に交流している。けれども、自分は何を目指して書くべきなのかを教えてくれる人はいなかった。ブログは「自由に書けるメディア」なのだから当たり前だ。これは自分で解決する問題なのだ。
以前、ARGカフェの質疑応答で、「ブロガーは、作者と編集者の一人二役を演じなければいけない」という趣旨の発言をしたことがある。本を書くときには、必ず編集者が作者について、あれこれアドバイスを与えてくれる。しかし、ブロガーには編集者が付かない。だから、ブログのテーマや用いるネタ、文章の言い回しといった編集方針は、自ら設定していかなければならない。時折起きる炎上現象を見てみれば、この作業がいかに大変であるかが分かる。
テーマを「図書館情報学」に固定していても、自分が何を書くべきなのか、目標が定まらない感覚がいつもした。記事を書くたびに、「図書館情報学について何も語ってないなあ」という思いが浮かび上がってくる。他の方々もこういう焦燥感を感じているのだろうか、それとも、自分だけ?自由に書ける、気軽に書けるということが、自分を追い込み続けてきたと思う。
これからも自分はブロガーとして孤独であり続けるだろうけれども、二年の運営を通して少しは冷静に自分を見つめられるようにはなってきたと思う。図書館情報学を語る人間として、また「図書館情報学を学ぶ」の編集者として、しっかり生き続けていきたい。