図書館情報学を学ぶ

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AC入試では何が評価されるか

本日、筑波大学知識情報・図書館学類の説明会がありました。id:min2-flyさんやid:milkyaなどが在学生としてスピーチをしていて、面白い説明会になったのでは、と思います。id:min2-flyさんが話した内容は以下のご自身のブログ上に記載されているので、ぜひ読んでみてください。

さて、在学生の熱いスピーチを聞いていたらなんだか自分も受験生の方々に色々話したくなってきたので、本ブログ上でだらだら書いていこうかなと思います。といっても、自分はAC入試で入学したので、普通の入試についてアドバイスできません。
そこで、今回はAC入試を受けたいけれど、どうしていいか分からないと悩んでいる人に向けてのアドバイスを書いていくことにします。
ただし、ここで書いていることは公式に大学が発表していることではなく、あくまで合格者が個人的に考えたことなので、これを守って合格するということは保証しません。あくまで参考程度にお聞き下さい。

AC入試とは何か

まずAC入試について簡単に説明を。

AC入試とは自己推薦形式の入試で、いわゆる「AO入試」の一種です。他大学のAO入試と異なる点として、小論文などの課題が課されず、受験生の提出した自己推薦書(形式自由)をもとに選考を進めるという点です。具体的には、一次試験は受験生のこれまでの活動を書いた自己推薦書による書類選考が行われ、これを通過すると二次試験として30分程度の個人面接が行われます。
二次試験の面接の内容は自己推薦書についての質問が基本となるので、AC入試では自己推薦書でいかに自分の今まで行ってきた活動を伝え、自分が大学に入学するに足る人間であるとアピールするかが合格/不合格の要となります。

AC入試で評価するのは活動実績ではない

ここまで、読んで「自分はアピールできるような大それた活動なんてしていない」と落胆する人がいるかもしれませんが、諦めるのは早計です。というのも、AC入試は活動の成功実績を評価する入試ではないからです。

AC入試では、筑波大学での勉学について明確な目的意識を持ち,その目的を達成するために必要な資質と気力を備えている人を選抜する入学試験です。
AC入試では,活動実績そのものを評価するのではなく,受験者がその活動実績を自らどのように捉え,また認識しているかを多面的に評価します。

上記の引用でもわかるとおり、AC入試は活動そのものを評価するというよりかは、活動を元に何を考えたかという「考察」の部分に評価の軸を置いていることがわかります。
しばしば、AC入試で測られるのは「問題解決能力」であると言われています。誰かに与えられずとも自分自身が日々の生活の中で問題を発見し、その解決手段を考察した上で、率先して解決に向けて行動すること。それが問題解決能力です。
いかに壮大な活動に関わっていても、何の問題意識も持たずなんとなく参加していたのでは上記のような能力は身に付かないでしょう。
逆にいえば、たとえ些細な活動でも自分なりの問題意識を持って積極的に行動し、その結果をもとにこれから取り組みたい活動をしっかり考えていれば、それは問題解決能力があるとして評価される可能性があります。

続く……

長くなってきたのでシリーズ形式でお送りしたいと思います。次回は「なぜ問題解決能力を重視するのか」について私見を述べていこうかと思います。