図書館情報学を学ぶ

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松岡正剛氏が図書館を語る

ちょっと前の記事ですが、千夜千冊で有名な松岡正剛氏が『司書』という本を紹介し、同時に司書の歴史についても少し解説されています。

日本ではあまり司書の重要性が一般の方に認知されていない傾向がありますが、欧米では司書は専門性の高い仕事として見られています。特に書物しかなかった時代においては、その地位は非常に高かったようです。

かくて図書館と司書はしだいにナショナル・プロジェクトの先頭に立ったり、グローバル・スタンダードの先兵ともなっていった。「図書館はその国の文化のインデックスにほかならない」と言ったのは、たしかレーニンだったはずである(104夜)。

気になるのは、上の引用文に書かれていた「司書や蔵書家は近代に向かうにしたがい、文人サロンの偉大な亭主ともなった」という表現。現在の司書は、人々が学び、考え、主張するような場の亭主としての役割を持っているのでしょうか。別に批判ではなく、そのような役割をもった司書が実はたくさんいるに違いない、と期待したいのです^ ^);
松岡氏はこの記事の他にも図書館に関する書評をいくつか書いています。

松岡氏が現在の日本の図書館をどのように見ているのか、ぜひ聞いてみたいですね。