図書館情報学を学ぶ

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図書館システム関係者必読!『知識資源のメタデータ』

知識資源のメタデータ

知識資源のメタデータ

5月10日に発売されたばかりの学術書ですが、この本は図書館情報学に関心のある方、特にOPAC開発に興味のある方には必読かと思います。
『知識資源のメタデータ』は、図書館の所蔵する書籍といった大量の知識資源の情報(メタデータ)をいかに作成し管理していくかについて詳細に解説した書籍です。
著者の谷口祥一先生、緑川先生は両者とも私の所属している筑波大学 図書館情報専門学群の教授で、メタデータと分類に関する専門家です。
内容はメタデータの機能と概念の解説といった抽象的な内容から、図書館目録を記述する一般的な書式であるMARCフォーマットの使用方法といった具体的な内容まで、メタデータ作成における過程を網羅しています。また、知識資源の分類についても「第4章 知識資源の主題分析」において詳説されています。
「情報組織化論」「知識資源の記述」といった図書館情報専門学群の講義の内容が1冊にまとめられているので、大学などで図書館関係の講義を受けたことの無い方にとってはかなりお得な書籍では無いでしょうか。
知識を収集し管理する技術は、図書館情報学の中心的な内容です。図書館情報学を専攻する学生には是非読んでいただきたいと思います。

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