図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

ブログを書くのは「仕事」

もう2006年も残すところあと11日。今年を振り返って、自分は何かを学べただろうか、成長しているだろうかと思いを馳せることが多くなりました。

今年後半に私がした決心に2つの事柄があります。1つは書籍を買うことを躊躇しないこと。もう1つはブログを書くことを「仕事」と捉えてできるだけ毎日更新することです。
学習で最も重要なのは「継続」だろうと思います。心理学上では様々な学習理論がありますが、いずれも反復して起きた現象から法則性を(無意識にせよ意識的にせよ)掴みとり、それに適した行動をとることが学習であるという定義は共通しているようです。公文式などはこれを意図した学習形式になっています。また、スポーツの世界ではたった数日のブランクが大きなパワーダウンとなってしまうということを聞いたことがあります。
大学生の勉強、特に人文・社会科学系の勉強は概念的な部分が多く、この反復を起こしにくい。単に講義を聴くだけであれば、その講義が終了すれば学習はそこで途絶えてしまいます。大学生が効率よく勉強していくためには、学び取ったことを使うように生活スタイルを形成していく必要があるのです。
大学生の勉強を助ける有効な行動、それは継続的に専門書を読むことと、文章を書いていくことでしょう。ある分野に集中して本を読むことは、それだけで反復行動になります。そして、文章を書くこと、特に自分の専門を活かした文章を書くことは自分の学び取ったことを活用していくことであり、その経過で資料の探索や再読を行うことになるため、非常に有効な学習方法であるといえます。
私のした決心は、これらの大学生に必要な学習方法を継続的に行うためのものです。少しでも気になった本は即座に買う。これは生活費にかなり負担をかけますし間違いなく積ん読化することは目に見えています。しかし、読書という行為を継続させるには、プレッシャーとしてこの方法が有効であると思います。そして、ブログをできるだけ毎日更新する。単に日記的な内容ではなくて、できるだけ本を紹介し、他人に自分の学習したことを紹介するように心がける。
こうした一連の習慣を、私は「将来への投資」であると考えています。大学の勉強を社会に出てからの職場で役立たせるには、本を読み文章を書き連ねる中で、学習したことを活用するにはどうすれば良いのかを常に考えていくことが必要であると思います。それを怠っていては「大学で学んだこと」と「社会に出て働くこと」とが永久に繋がらなくなってしまう。
私が冒頭でブログを書くことを「仕事」だと書いたのは、このような意味です。今ブログで書いていることが直接自分が就く職業に繋がるとは思いません。しかし、継続して物事を考えてきたという、その行為自体はかけがえの無い財産となるのではないか。最近はそう考えるようにしてブログを書くようにしています。

関連書籍

いわゆる大学生活指南本。早稲田大の心理学者・加藤諦三氏があるべき大学生の姿について熱く語っています。