図書館情報学を学ぶ

はてなダイアリーで公開していたブログ「図書館情報学を学ぶ」のはてなブログ移行版です。

SPレコードの音楽等の貴重な音源のデジタル保存、政府が支援

日本経済新聞の1面に載せられているのでこのブログで取り上げる必要も無いかもしれませんが、とりあえず紹介しておきます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060818AT3S1401018082006.html
日本経済新聞2006年8月18日付の記事によれば、政府・与党は文科省の来年度予算請求に、民間企業の行う文化的・歴史的に価値の高い音源の電子化・保存を財政支援する制度を作るための調査費を盛り込む予定であるらしいです。あくまで民間への財政支援ですが、音楽や音声に関するアーカイブづくりに弾みをつけるのではないでしょうか。
政府・与党の方針としては、特にSP盤レコードに収録された約六万曲の保存作業を支援することを考えているそうです。

日本レコード協会によると、坪内逍遙の朗読「ハムレット」や松岡洋右元外相の演説「日独伊三国同盟について」などがSP盤レコードになっている。 優れた伝統芸能にもかかわらず録音していない演奏を調査し、デジタル保存する取り組みも支援する。和楽器の演奏者ら重要無形文化財保持者(人間国宝)の高齢化が進んでいることから、記録・保存を急ぐ必要があるためだ。

(引用:日本経済新聞2006年8月18日(夕刊)1面より)
坪内による「ハムレット」は是非聞いてみたいものです。現在、国立国会図書館では、近代デジタルライブラリー貴重書画像データベースなど、貴重な文献を画像としてネット上で閲覧できるサービスを運営していますが、音楽・音声コンテンツについてのアーカイブはまだネット上では公開されていないようです。youtubeなどのWeb2.0型の動画配信サービスが流行している現在、文化的・歴史的に貴重な動画や音声なども手軽に利用したいと多くの方が思っているかと思います。私としては早急に制度化してほしいと期待しています。