図書館情報学を学ぶ

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図書館・情報学研究入門

図書館・情報学研究入門

図書館・情報学研究入門

今のところ三分の一まで読んだ。図書館・情報学(図書館情報学)という極めて学際的な学問分野に存在する研究を、初学者に向けてそれぞれ1,2ページほどで解説しているのが本書。専門用語が多く登場するので、学部1年生が読むのは少し困難かもしれないが、分からないながらに読んでいれば、図書館情報学がどういうものであるか、輪郭がつかめるはずだ(と思う)。
内容は大きく分けて5つの章に分かれている。

  1. 図書館・情報学の位置づけと方法論
  2. メディア・読書・リテラシー
  3. 情報組織化・情報検索
  4. 学術・専門情報の流通と管理
  5. 社会における図書館の意義と役割

そして、最後に分類の分野の研究者である緑川信之氏が著した「図書館・情報学への招待」という章で締めくくられる。この章の内容の一部は、図書館情報学概論の講義で配られたテキスト内容を利用しているようだ。
私は現在3章まで読んでいるのだが、その中で私が興味を持って読んだのは、

  • 「情報と言語」
  • 「アルフレッド・シュッツと情報行動研究」
  • 「読書史」

というところか。「子どもを対象とする読書推進活動」などは私の関心分野に関係しているが、図書館論の講義ですでに学んだ条例や活動が紹介されているのみであったので、新たな発見というものは無かった。。。「情報リテラシー」の項もあったが、理由は右に同じ。
ちょっと読んでみての不満としては、教育学的側面の内容が無いような気がしまた。自分の関心分野は、教育学が関連しているので。まあ、現在の図書館情報学の実際の研究領域でもそういった観点は少ないのかもしれないが・・・・・・。
今のところの感想は以上。

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