図書館情報学を学ぶ

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コミュニティ・スクールとは

教職に関する科目で、学校運営協議制度(コミュニティスクール)に関するレポートを昨日書いたのですが、せっかくなのでコミュニティスクールに関するメモ記事を書いておきます.

地域で学校運営を支えるコミュニティ・スクール

コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度):文部科学省
学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)とは、保護者や地域の皆さんの声を学校運営に直接反映させ、保護者・地域・学校・教育委員会が一体となってより良い学校を作り上げていくことを目的とした制度です.法律上では、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第47条の5に学校運営協議会に関する文言が加えられています.具体的には、教育委員会の判断で、地域住民と保護者を委員とした合議制の学校運営協議会を学校が開くことができます.合議制であるため単なる提案ではなく委員の主張が学校運営に実際に反映される点が特徴です.これにより地域の現状に対応した学校づくりが期待されています.
http://www.adachi.ne.jp/users/adgota/rijikai/09council_03.html
学校運営協議会制度を採用している足立区立五反野小学校では、五反野小学校理事会を発足しています.協議会では、学区域内の町会、子ども会、幼稚園、保育園、おやじの会の各代表、PTA会長及び顧問、中学校長、青少年委員、主任児童委員といった顔ぶれに校長、教頭を加えた22名が委員として参加しています.

コミュニティ・スクールの問題点

コミュニティ・スクール、取り組みに明暗目立つ(読売新聞)

コミュニティ・スクールとして1年活動したある公立中学校で今春、“事件”が起きた。着任1年の校長が突然異動し、学校運営協議会会長の大学教授も辞任したのだ。学校の将来像について考え方が違った。「英語や食育に力を入れて」と求めた会長らに対し、校長は「情操教育が必要だ」と譲らなかった。教育委員会は何度も仲裁に入ったが、両者は最後まで歩み寄ることが出来なかった。

コミュニティ・スクールという仕組みは学校運営に非常に効果的だろうと思いますが、一方で委員が持つ背景や主張が多様であるがために協議会がうまく進まないということが考えられます.通常の企業などの会議でも荒れることがあるのに、ましてや学校運営協議会では...上に挙げた記事では校長のリーダーシップと委員の意見を受け入れる姿勢が必要であると述べています.

コミュニティ・スクールを円滑に運営していくためには?

上記のような事件が起こらないようにしていくためには何らかの準備を学校が行う必要があるのではないかと思います.これについては幾つか考えられますが、重要なものとしては、地域への学校関係の資料を開示していくことが必要でしょう.
学校関係の資料というと学校文書だけでなく、学校内で作成される広報誌や学校便りも含まれます.またイベントの記録なども必要でしょう.このような資料の提供を、公共図書館が支援していくこともできるのではないか?と私は考えています.

つづきます.

調べた内容をすべて記事に落とし込むのはなかなか大変なので後日また書きます.